花曼荼羅
大暑が過ぎ、ますます暑さに拍車がかかる季節。
ランチは長谷のアジアンカフェですまし、太陽のエネルギーで満ち溢れるこの時間を堪能しようと歩き始める。
ランチで食べたガイヤーンプレート。蒸し暑い時期は何かとスパイスの刺激とパクチーの爽やかさが恋しい。
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腹ごしらえを済ませ、北鎌倉で寺院巡りでもしようかな、、とやんわり考えながら何気なくSNSを開くと
砂絵アーティストのconnect_to_the_earthさんが「海で会いましょう」の一言を添えて海の写真を投稿していた。
これはもう会いに行くしかない!と、早速コンタクトを取った。まだ会えるかどうか確定もしていないのに、ずんずん材木座海岸へと足を運ばせる。「いま一旦お家にいます笑」との返信がきたが、なんだか絶対会える気がしたので、とにかく海岸へと向かった。
そうして(ほぼ無理やり?笑)お会いできることになり、待ち合わせに指定された海沿いのカフェを探していると、砂浜から声をかけられた。数か月ぶりの再会。
「大地とコネクト」をテーマに、定期的に砂浜で描かれている花曼荼羅を、一度で良いからこの目で見たいと思っていた。が、真夏は日中ではなく、早朝か夕方に描くのでお茶でもする?という流れになった。
そりゃそうか。まあともかく久々の再会だし、どこ行こうかな。など考えていると
「気持ちいね~、今日いい感じじゃない?」と、少し話しながら海に足をつけたかと思うと、サラサラと浜辺に描き始めてくれた。
迷いなくスラスラと描いていくその様子は
まるで砂と海に導かれるようでもあり、しかしながら自身のインスピレーションやイメージの通りに砂を操っているようにも見えた。
この砂絵曼荼羅を描き始めて数年、メインのビジネスとは別にライフワークとして、心身を整える為にも行っているそう。
「私にとってヨガのような感覚。」とのこと。描く日の体調によっては、初めの円の形がいびつになる日もあるのだとか。
描き終わり
「はいっ!真ん中立って」
「???」言われた通りに曼荼羅の真ん中に立ってみたら
まるで魔法陣の真ん中に召喚されたような一枚が撮れた
満月直前のこの日の海は、正に満潮へと向かっている最中。
ほどなくして花曼荼羅も波へと溶けていった。
幻のような美しい時間だった。
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