さき織りを始めたきっかけ
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小さな織り機をスーツケースに詰めてホームを訪ねてきた女性。その方が織り機を置いていってくれたのがbanromsaiでさき織りが始まるきっかけになった …と、現地で聞いてはいたものの、詳細は分からずじまい。開園6年目の2005年。それを機に当時ボランティアが機織りを始め、縫製場の端切れをリボン状に裂いた糸で織る「裂き織り」でバッグなどを作り始め、今のシリーズに発展してゆきました。
その方が誰だか分からないまま月日が経ち…
2016年、知人に誘われて参加した檜原村の紫根染めワークショップ。その時初めてお会いした料理家、tiesの遠藤千恵さんが、参加者に美味しいお弁当を作ってくださいました。色々話をしているうちに「私、バーンロムサイに行ったことがあるんです。13年前にホームを尋ねた際に織り機を置いて来てしまったのがずっと気になっていたんですが、迷惑じゃなかったかしら?」…と。
、、、なんと!!!縫製場で語り継がれてきたご本人が目の前の千恵さん?!
檜原村の穏やかな日差しの中、山々を眺めながら、かじりかけのお結び片手に、お会いできた感動で胸がいっぱいになりました。
そんな風に始まったbanromsaiのさき織り。今ではポーチやお財布、バッグなど、様々なアイテムを作っています。
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後日千恵さんが送ってくれた当時の写真:ホームで初めての機織り。好きな糸、好きな物、なんでも織り込めるのよ、と千恵さんの言葉に、庭から色々集めて来た子どもたち。流石にマンゴーは無理だけど。
千恵さんが持って来てくれた沢山の糸はその後少しづつ商品に使わせていただきました。その時に出来上がった子どもたちの作品。
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数年間は歴代のボランティアに受け継がれたのち、現地のタイ人女性に、またその後、少数民族の女性たちに引き継がれ、丁寧に1点づつ織り上げられる生地。自分たちの商品以外では、APROZさんとのコラボレーション、ペンダントライトやフロアスタンドなどの照明もあります。(APROZさんのサイトはこちら)
衣類や雑貨の端切れも大事に取っておき、糸の順番を指示し、織り上げてもらうことで独特の風合いの生地が出来上がるさき織り。柄・色・素材。組み合わせを考えるのがとても楽しい一点ものの織物です。
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*うちでは珍しい右下の大判ラグマット、鎌倉店で販売中です。
miho