晴れの日に出会ったもの

晴れの日。今日は海へ出かけてみる。

サーフィンやサップなどのマリンスポーツをやったり何か目的をもっていくわけでもないが、海へ行くと何か新しい出会いがあるような気がして。

キラキラと輝く水面を眺めたり、優しい風に吹かれながら波打ち際に沿ってゆっくりと歩いて、とうとう海岸の端にたどり着く。

折り返して同じ道を歩くのもなんだし、少し回り道でもしながらのんびり帰路につこうと海岸通りから坂ノ下方面の脇道を入って少し歩いた先に、流木や貝殻を使った雑貨屋さんに出会った。

そこはご主人が一人で営む工房でもあり、シーグラスや空き缶など由比ヶ浜海岸に漂着したあらゆるものを加工しているらしい。

物珍しそうに私がまじまじと眺めていると、流木の加工の仕方や桜貝の見分け方など、いろいろ丁寧に説明してくれた。桜貝はじつは正しい見分け方があるらしい。

一番下が桜貝。線に違いがあるらしいが、よーーく見ないとパッと違いが分からない。

シーグラスは、約70年~80年近く海を漂流していたものなど、長い年月をかけて波によって今の形に作られたものが多いらしい。海は大自然の陶芸家だ。

そのままお話をゆっくりと伺っていると、2階の展示室へ案内してもらえることに。しかもなんとプライスレス。(…えっ、いいんですか。)

ご主人が毎朝海に通って集めた貝類や、海岸にたどり着いたあらゆるものたちが沢山壁に飾られていて、鎌倉幕府が開かれる以前の動物の歯や蹄なども見せていただいた。もう、ちょっとした博物館だ。

歴史好きの方の間では有名らしく、どうやらここ由比ヶ浜一帯は鎌倉時代の遺跡のみならず、もっともっと古い時代の、馬や牛などの太古の動物たちの化石が沢山眠っている日本でも珍しい海岸なのだとか。

教科書に載るような歴史のある街だとは知っていたが、まさかそれをさらに遡る時代のものが、現代でも当たり前に出てくるとは…。悠久のときを刻んできたものとの出会いのお話を聞くと、まだ生まれて数十年の自分の小ささに改めて気づかされる。

ただぼんやりゆったり癒されに行っても良し。

アクティブにマリンスポーツを楽しんでも良し。

貝殻やシーグラスなど、美しいものを拾いに行っても良し。

そして、今回のように海に到着したものから歴史を学べるという新たな魅力も加わった。

これだから海散歩はやめられない。

次の休日は、どんな出会いが待っているかな。

and.

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