ぶどう畑で横になるということ

きれいすぎるブドウ畑

北海道は、余市と岩見沢(空知)にいきました。

「ワインづくりはブドウづくり」と言われるくらい、ブドウの質がもっともワインに影響するようです。

ここ最近は特にナチュラルワインを好んで飲みますが、出費がとても増えています。

高いのにはそれなりの理由がある。

手間もかかってるし・・・そんな話ではなく、収穫期にワイナリーのお手伝いをさせてもらった、そんな話です。

皆で囲むお昼ご飯

収穫期のブドウは、糖や酸の割合など日々変化しているようです。

裏を返せば、タイミングがすべてで、作り手が狙った最適なブドウ、というのはほんの一時だそうです。

つまり、瞬間的に、収穫する人手がかかるということです。

そのために短期的に人を雇ったりまわりの関係者で助け合ったりということもありますが、

ワイナリーや作り手を愛する人々が全国各地にいるわけで、そういう人がボランティアで収穫のお手伝いに

やってきます。ぼくも、そこにお邪魔しました。

2021年は、雨も少なく天気が続いたようで、状態は◎

地元、札幌の飲食店(名店だらけ)の方を中心に、全国各地から集ってました。

うまく言えないのですが、そこに集まる人たちはもちろんワインという共通点がありますが、

ナチュールという狭さ?(カウンター)カルチャーという分野?だからか、それぞれが粒ぞろい。

時間を愛でるような感覚がしっかりとしているというか、豊かさとは何かを知っていて、

なにより自分のことがよくわかっていらっしゃる。相手との間合いの取り方がほどよい。

そのような共通点を勝手に見出して、勝手に共感してましたが、良い人がやってる良い場は、良い人を呼ぶ。

それは美しい畑の中で黙々と淡々と摘果していく中、感じたことでした。

誰からともなく大地と同化するひととき

その日の収穫作業が終わり、ほっこり(本来の意味は、ちょうどよい疲労感)したところで、

ぶどう畑に横になりました。

疲れが抜けていくというか、大地に余計なものも一緒に吸収して浄化されるような感覚がありました。

誰かが”大きな木を抱くと、癒されるよ”と教えてくれたけど、

大地に横たわることもまた、いろいろな感情や感覚がにニュートラルになる作用があるのだと思います。

あのブドウがワインになるのが楽しみで仕方ないです。

swdu1

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